カツジ（2015年生、母メリッサ）

カツジ（2015年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したメリッサが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2020年のスワンステークス(G2)に勝利した他、2018年のニュージーランドトロフィー(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月21日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 雨/重）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコンパウンダーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったジャンダルムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2018年）

2月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

4月7日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイアイノーテックをアタマ差振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

5月6日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月7日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた7戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4歳（2019年）

1月5日、中6週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（7戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

2月9日、中4週で迎えた9戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松山弘平騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松山弘平騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に終わった。

5歳（2020年）

3月15日、約11か月半の休養明けで迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（11戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

6月21日、中5週で迎えた15戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（12戦2勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（13戦2勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のステルヴィオに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

11月22日、中2週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい17着に敗れた。

6歳（2021年）

2月28日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた20戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

6月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

10月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい18着に終わった。

12月4日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた25戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

7歳（2022年）

6月12日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2023年1月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。