クラレットパンチ（1997年生、母ダンスロマンス）

クラレットパンチ（1997年5月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時5歳）と交配したダンスロマンスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦5勝2着2回。2000年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

13歳のとき、ノーザンファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、野表俊一によって110.25万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

4月1日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未出走（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったクロッサンドラに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のダズルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月30日、中1週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月21日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた5戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったタカトモアップに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のベネヴェントをハナ差振り切って2勝目を手にした。

4歳（2001年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

3月11日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月6日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の高尾特別（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビッグビクトリーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月27日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月14日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のユキノサンロイヤルに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2002年）

7月27日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のインターサクセスをクビ差制して久々の一戦を物にした。

8月18日、中2週で迎えた13戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。