ベストセレクション（1992年生、母セレクトサンキスト）

ベストセレクション（1992年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時12歳）と交配したセレクトサンキストが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地22戦5勝2着1回、中央障害9戦1勝2着1回、地方3戦1勝。1997年のKBC杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

4月23日、デビュー戦は山田泰誠騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

11月5日、約6か月半の休養明けで迎えた2戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4歳（1996年）

1月28日、中5週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

2月4日、連闘で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグローリーデイズを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月18日、中1週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のケンタミサイルをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月10日、中2週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた11戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’96阪神ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

5歳（1997年）

1月27日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンセンプーを途轍もない末脚でハナ差だけ差し切って休養明けの一戦を制した。

2月15日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月1日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったリュウコウテイに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の白馬岳特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（8戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた18戦目は、豊栄記念（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヤングノーブルに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

6月21日、中6週で迎えた19戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のテセウスクラージュに3馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

7月13日、中2週で迎えた20戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は橋本美純騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のパリスナポレオンをアタマ差振り切って優勝

6歳（1998年）

3月18日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（11戦4勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

4月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（12戦4勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（13戦4勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

6月14日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた25戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったエーピーブレーブからクビ差の2着に甘んじた。

11月8日、中1週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のエムジースナイパーに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

12月5日、中3週で迎えた33戦目は、障害4歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月19日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。