ダノングレース（2015年生、母チェリーコレクト）

ダノングレース（2015年1月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+恩恵。恩恵をもたらすような活躍を期待して」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したチェリーコレクトが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地8戦2勝2着1回。2019年の福島牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって8,208万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月19日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミカリーニョをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月28日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3歳（2018年）

3月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリッパーにアタマ差届かず2着となった。

5月5日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

8月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の千歳特別（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上500万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスズカテイオーに2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月22日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2019年）

1月20日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアヴィオールに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月10日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフィニフティをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

4月20日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月28日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（5戦2勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

12月14日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

5歳（2020年）

4月25日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

7月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に敗れた。

10月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

11月28日、中7週で迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

2020年12月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。