ハクヨウコマンド（1986年生、母サンエイカン）

ハクヨウコマンド（1986年4月30日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時13歳）と交配したサンエイカンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はイシダファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着7回。主な勝ち鞍は1991年の摩周湖特別(900万下)。

経歴

デビュー前

斉藤義美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月10日、デビュー戦は斉藤博美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい5着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤博美騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のスーパーエクシードに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月31日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で斉藤博美騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

3歳（1989年）

1月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、4歳400万下の若菜賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で斉藤博美騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で斉藤博美騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミスタートウジンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で斉藤博美騎手（5戦2勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で斉藤博美騎手（6戦2勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で斉藤博美騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で斉藤博美騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

9月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、5着を確保した。

9月30日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は斉藤博美騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたダイユウサク決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤博美騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のマルタカクレスタに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月11日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤博美騎手（11戦3勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた14戦目は、D.ウォルシュ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の’89ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は斉藤博美騎手（12戦3勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったメイショウマサムネに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた16戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤博美騎手（13戦3勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた17戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤博美騎手（14戦3勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

11月3日、約9か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で斉藤博美騎手（15戦3勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で斉藤博美騎手（16戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で斉藤博美騎手（17戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で斉藤博美騎手（18戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（1991年）

1月15日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で斉藤博美騎手（19戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミナモトジュニアスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で斉藤博美騎手（20戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったジョーモーニングにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月25日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で斉藤博美騎手（21戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で斉藤博美騎手（22戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で斉藤博美騎手（23戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したユーワサンダーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5月4日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で斉藤博美騎手（24戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月16日、中5週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で斉藤博美騎手（25戦3勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったナエボオルフェに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月29日、中1週で迎えた29戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

7月21日、中2週で迎えた30戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のトウショウスマーフに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月28日、中9週で迎えた31戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月13日、中1週で迎えた32戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は斉藤博美騎手（26戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したハギノハイタッチにクビ差届かず2着に甘んじた。