タイシンアズマ（1988年生、母タイシンビユーテイ）

タイシンアズマ（1988年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時14歳）と交配したタイシンビユーテイが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）出羽牧場。戦績は、中央平地35戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年の千葉日報杯(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

山岡浩久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

2月25日、デビュー戦は徳吉一己騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は422kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシノウルフを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下のさわらび賞（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

6月8日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず最後はモールドユキオーと並んで11着同着となった。

8月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したブリリアントカットを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月21日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

10月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1700m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、トウホーカラーに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月9日、中2週で迎えた11戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホッカイサラセンを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月30日、中2週で迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

4歳（1992年）

4月12日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

5月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

7月19日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るワカクサビゼンを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月1日、中1週で迎えた17戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

8月15日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月19日、中4週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（1993年）

2月6日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた22戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93セレブレイションカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカナルウォーターを半馬身振り切って4勝目を奪取した。

5月1日、中2週で迎えた24戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月11日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、競馬法制定70周年記念初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月23日、中3週で迎えた28戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、6着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた30戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた31戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

6歳（1994年）

1月22日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた33戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（6戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で嶋田高宏騎手（7戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた35戦目は、内外タイムス杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で嶋田高宏騎手（8戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。