パイプライナー（2017年生、母ケージーナデシコ）

パイプライナー（2017年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ハワイのサーフポイントを制覇した人たち」。毛色は芦毛。種牡馬のサムライハート（当時15歳）と交配したケージーナデシコが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はイワミ牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、イワミ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、岡井元憲によって820.8万円で落札された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月22日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

3歳（2020年）

2月9日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたクールインパクト決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

2月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のキズナハイトーンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

4歳（2021年）

1月23日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの宝満山特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラスの角島特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

3月28日、中6週で迎えた10戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で服部寿希騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた12戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったベイサイドブルーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月4日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したファンキーゴールドを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月18日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったキョウワウォールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

10月9日、中8週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカズロレアートにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2022年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた20戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

5月1日、中6週で迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月10日、中9週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた24戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

2022年11月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。