ヒシバクシン（1997年生、母クリスタルトロフィ）

ヒシバクシン（1997年5月28日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時8歳）と交配したクリスタルトロフィが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地11戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年の錦秋特別(900万下)。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

9月12日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

9月18日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったトップルミナスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のソウルマンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3歳（2000年）

1月16日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた6戦目は、佐藤年毅騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したラブイズウイナーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月12日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤年毅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したエイシンダンズビルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中4週で迎えた8戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤年毅騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスギノバロックをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月21日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のドリームホリデーに1馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

11月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

4歳（2001年）

10月14日、約11か月の休み明けで迎えた11戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のティエッチグレースに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。