クラヴァシュドール（2017年生、母パスオブドリームズ）

クラヴァシュドール（2017年2月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「金の鞭(仏)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したパスオブドリームズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2019年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2020年のチューリップ賞(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月7日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスターズプレミアに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったサリオスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月8日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

3月7日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したマルターズディオサにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入った。

5月24日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

9月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に敗れた。

4歳（2021年）

1月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月14日、中8週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

6月19日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月1日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、6着に終わった。

12月11日、中7週で迎えた14戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったエアロロノアにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

2月12日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

3月27日、中5週で迎えた16戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

2022年8月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。