ヒノトリデンセツ（1986年生、母ヨシオカザン）

ヒノトリデンセツ（1986年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時6歳）と交配したヨシオカザンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。1990年の札幌日刊スポーツ杯(オープンハンデ)に勝利した他、1990年の青函ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

6月11日、デビュー戦は山田泰誠騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は454kg。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では稲妻のようなを繰り出したが、3着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルサアリスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月26日、中4週で迎えた3戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1000m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた6戦目は、音無秀孝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた7戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハギノアルファーを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

12月2日、中2週で迎えた8戦目は、W.カーソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1990年）

7月1日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマツノエブエを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

7月15日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアンビシャスホープに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月12日、中3週で迎えた12戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったランフォーエバーにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

12月2日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の洛北ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田泰誠騎手（10戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

5歳（1991年）

2月3日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で山田泰誠騎手（11戦3勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた17戦目は、鈴鹿ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田泰誠騎手（12戦3勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3月23日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

3月31日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦の岩倉ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

8月11日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（13戦3勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

9月1日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（14戦3勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

10月12日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

10月19日、連闘で迎えた23戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月9日、中2週で迎えた24戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（15戦3勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。