リストレーション（1986年生、母リセス）

リストレーション（1986年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時15歳）と交配したリセスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着7回。1991年の天皇賞（秋）(G1)で4着に入った他、1991年の牝馬東京タイムズ杯(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月13日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったプリマヨーコに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

11月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

3歳（1989年）

1月29日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

5月21日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。20頭立ての7番人気で19番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったスズワンダーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月17日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はセンショウグレートと並んで1着同着となった。

10月8日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の勿来特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリネンレディーをアタマ差振り切って制した。

11月26日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

4歳（1990年）

5月13日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したアイシャドーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

6月2日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の麦秋賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したコクトキングを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたシンザンメグロ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るハギノエーワンを別次元の末脚でアタマ差だけ差し切って優勝

9月23日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた18戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキクノナイスデイに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月17日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したジミニークリケットにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月8日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1991年）

7月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたナチュラルナイン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月18日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒットチャートを半馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

10月13日、中7週で迎えた24戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のキタノオゴジョに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月27日、中1週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は的場均騎手（8戦2勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。