シンゼンセッター（2005年生、母ベルモントマローネ）

シンゼンセッター（2005年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時18歳）と交配したベルモントマローネが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は増本良孝。戦績は、地方38戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の日刊スポーツ賞(一般B2一)。

経歴

デビュー前

秋吉和美厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2007年）

9月20日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は461kg。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のマルヨマサトに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2008年）

1月18日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の福寿草特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタケノヘイローに1馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

3月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦のフォーチュネイトクロッカス特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のジンリュウに1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

4月21日、中5週で迎えた5戦目は、3歳戦のひなげし特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、はくちょう座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月16日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた7戦目は、一般B3四 C1四（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のランフォザバローズに2馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

9月15日、中3週で迎えた8戦目は、ゴールデンナイト賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は柏木健宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたベストモスト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中7週で迎えた9戦目は、仲冬賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏木健宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したニジノムコウに半馬身届かず2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた10戦目は、オープス磐梯賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柏木健宏騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

4歳（2009年）

3月27日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、八丈島フリージア賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柏木健宏騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた12戦目は、ダイヤモンド賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で柏木健宏騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフジマサメモリーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

6月3日、中5週で迎えた13戦目は、ハッピーナイト賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柏木健宏騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したケイアイジンジンにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月23日、中2週で迎えた14戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で柏木健宏騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のゴクウをクビ差振り切って6勝目をつかんだ。

7月23日、中3週で迎えた15戦目は、’09シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で柏木健宏騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

11月6日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、トパーズ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柏木健宏騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた17戦目は、オープス磐梯賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で柏木健宏騎手（10戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

12月29日、中3週で迎えた18戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、アデュー2009賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

5歳（2010年）

2月5日、中4週で迎えた19戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、春麗賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた20戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、オフト汐留賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた21戦目は、シリウス賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた22戦目は、北極星賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた23戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、吉野桜特別（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月4日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた25戦目は、花水木特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6月4日、中1週で迎えた26戦目は、しゃくなげ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず最後はイーストローレルと並んで4着同着となった。

6月17日、中1週で迎えた27戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、パールオープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた28戦目は、夏椿特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

7月14日、中1週で迎えた29戦目は、アベリア特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したロードグリンを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

8月27日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、すもも特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月30日、中4週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた31戦目は、きんもくせい特別（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（7戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた32戦目は、さざんか特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（8戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた33戦目は、ハナノキ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（9戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた34戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、かえで特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

6歳（2011年）

6月22日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた35戦目は、丸山真一騎手を鞍上に迎えて、アカンサス特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた36戦目は、蟹座特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山真一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた37戦目は、ハイビスカス特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山真一騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月31日、中2週で迎えた38戦目は、一般A4（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山真一騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。