フジノルパン（1989年生、母イーデンフアスト）

フジノルパン（1989年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウショウルチェー（当時12歳）と交配したイーデンフアストが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）飯田牧場。戦績は、中央平地9戦1勝、中央障害15戦3勝2着2回。1993年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月7日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

9月14日、中9週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1700m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキョウワブレイベスに9馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月5日、連闘で迎えた4戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた5戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

11月24日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下のカトレア賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に終わった。

11月30日、連闘で迎えた7戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

3歳（1992年）

5月23日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に55kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた9戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったキタシバサンダーから1馬身差の2着となった。

6月28日、中1週で迎えた10戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた11戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた12戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月12日、中4週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は村山明騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングロメオからクビ差の2着に惜敗した。

9月26日、中1週で迎えた14戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のマチカネカゼソヨグに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（1993年）

2月14日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた16戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は原田聖二騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のマルブツハヤタに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

3月13日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は村山明騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた18戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月16日、中4週で迎えた19戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は大江原哲騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のロンゲットをクビ差制して優勝

10月23日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

6歳（1995年）

2月12日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り小雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。