エイシンビリケン（2013年生、母Thundersnow）

エイシンビリケン（2013年3月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋幸運の神様」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のHere Comes Ben（当時7歳）と交配したThundersnowが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2019年の佐賀がばいダッシュオープン(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月10日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に敗れた。

5月7日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

12月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、宮下康一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のニホンピロマークに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2017年）

1月12日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下康一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のニホンピロプレーをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

2月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮下康一騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のゴールドアスールをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月3日、中3週で迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワークオブゴッドに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月31日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は宮下康一騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカネトシバリアントを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月26日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下康一騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シュエットにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

5月17日、中2週で迎えた10戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワキノコクリュウに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月7日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

8月10日、中8週で迎えた12戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、SPAT4のお得なポイント特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ラブミーファルコンに半馬身交わされて2着となった。

8月24日、中1週で迎えた13戦目は、一般社団法人東京馬主協会特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のラブミーファルコンをクビ差振り切って7勝目を獲得した。

9月13日、中2週で迎えた14戦目は、北海道米LOVE特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

11月23日、中9週で迎えた15戦目は、オッズパーク・ばんえい十勝来場記念（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、カネトシバリアントに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた16戦目は、師走特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンミコノスをアタマ差振り切って断トツの支持に応えた。

5歳（2018年）

1月10日、中3週で迎えた17戦目は、DASH心斎橋新春特別（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャドウゲームをアタマ差振り切って断然の支持に応えた。

2月21日、中5週で迎えた18戦目は、向春特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

12月29日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

6歳（2019年）

1月17日、中2週で迎えた20戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた21戦目は、武徳杯（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3月30日、中6週で迎えた22戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、マーチ特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のファイナンスに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月6日、連闘で迎えた23戦目は、エビネ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のファイナンスに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月20日、中1週で迎えた24戦目は、軽暖特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のキングランシーンを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

5月5日、中1週で迎えた25戦目は、カーネーション特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のカンスタントリーをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月18日、中1週で迎えた26戦目は、若葉特別（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったレッドゼルクにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月23日、中4週で迎えた27戦目は、地方重賞の佐賀がばいダッシュオープン（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエリザベスセーラを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利数を14に伸ばす

11月2日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、クレセントカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。