ラプラシアン（2003年生、母アレグリアデヴェルラ）

ラプラシアン（2003年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「微分作用素」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したアレグリアデヴェルラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方29戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上D2一。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月5日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての11番人気で大外17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

3歳（2006年）

5月6日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

9月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

11月29日、中8週で迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D7二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上D7三（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカネトシパワーズを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

12月30日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上D7一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2007年）

1月18日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上D5二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のディアフラワーに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月1日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上D4二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上D3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたホクセイプライム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

2月27日、中1週で迎えた14戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプラチナドリームに6馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

6月3日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた17戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた18戦目は、一般C1五（盛岡ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた19戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C1一（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジョイフルモンジに交わされて4馬身差の2着となった。

10月28日、中3週で迎えた20戦目は、一般C1一（盛岡芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1一（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るローランレヴューを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

11月24日、中1週で迎えた22戦目は、一般B3五（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で板垣吉則騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカソクを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた23戦目は、一般B3五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で板垣吉則騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月29日、中1週で迎えた24戦目は、一般B3四（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で板垣吉則騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2008年）

1月5日、連闘で迎えた25戦目は、一般B3三四（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で板垣吉則騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

1月12日、連闘で迎えた26戦目は、一般B3三 C1一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で板垣吉則騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月21日、中9週で迎えた27戦目は、（社）秋田県農業公社理事長杯（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で板垣吉則騎手（9戦1勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた28戦目は、一般B2五（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で板垣吉則騎手（10戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2五（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた30戦目は、一般B2六（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（11戦1勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた31戦目は、一般B2六（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（12戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた32戦目は、一般B2六（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で板垣吉則騎手（13戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月12日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた33戦目は、いわちく純情牛杯（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で板垣吉則騎手（14戦1勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

7月27日、中1週で迎えた34戦目は、一般B2六（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた35戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、平泉大文字まつりレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

11月16日、約3か月の休み明けで迎えた36戦目は、JA江刺トマトジュース杯（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は板垣吉則騎手（15戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた37戦目は、一般B2十一（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は村松学騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

6歳（2009年）

8月14日、約8か月の休養明けで迎えた38戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。