インプリシット（2005年生、母ヴァリュー）

インプリシット（2005年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「絶対的な」。毛色は鹿毛。種牡馬のStephen Got Even（当時9歳）と交配したヴァリューが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上雅規。戦績は、中央平地16戦2勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上雅規から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、一村哲也によって1,050万円で落札された。

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月1日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったイチオカにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3月23日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマジックディーヴァに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

10月5日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイスンシンデレラを豪脚で半馬身差し切って2勝目を掴み取った。

11月15日、中1週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

4歳（2009年）

8月9日、約8か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

9月20日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

9月27日、連闘で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月7日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

12月12日、中4週で迎えた16戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5歳（2010年）

1月29日、中6週で迎えた17戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、銀嶺特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。