スズカケンホウ（1987年生、母クインアトム）

スズカケンホウ（1987年6月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアーテイアス（当時13歳）と交配したクインアトムが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡野牧場。戦績は、中央平地7戦2勝2着3回、地方11戦8勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

西山好夫厩舎（名古屋）へ入厩。

3歳（1990年）

3月21日、デビュー戦は白坂芳文騎手を鞍上に据えて、4歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったビクターヒツトからクビ差の2着に甘んじた。

3月29日、連闘で迎えた2戦目は、4歳（名古屋ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で白坂芳文騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルサンマナードから2馬身半差の2着に敗北した。

4月19日、中2週で迎えた3戦目は、4歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で白坂芳文騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のホリノアンバーに半馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月7日、中2週で迎えた4戦目は、4歳（中京(地)ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で白坂芳文騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のロングネイテーに4馬身の差をつけて優勝

6月4日、中3週で迎えた5戦目は、4歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で白坂芳文騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で白坂芳文騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のフエートライデンに3馬身の差をつけて優勝

9月24日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、鞍上は7戦連続で白坂芳文騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のエーコージヨイフルに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

10月16日、中2週で迎えた8戦目は、C2ハ（中京(地)ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で白坂芳文騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドデルレイに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

10月29日、中1週で迎えた9戦目は、C2イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で白坂芳文騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヤンキーゴールドに3/4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月12日、中1週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、東海ジョッキーカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のタケイチシルダに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は白坂芳文騎手（9戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のシーザーリッツに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4歳（1991年）

7月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったミリオングレイスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月27日、中1週で迎えた13戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のタガジョーミラーに3馬身の差をつけて9勝目を手中に収めた。

8月31日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の愛知用水30周年記念（中京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンライトロイヤルを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のように疾駆したが、ヘイセイシルバーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアイゼンルドウを半馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。