ミリオングレイス（1987年生、母シズカベンテン）

ミリオングレイス（1987年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のピユウターグレイ（当時8歳）と交配したシズカベンテンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着6回、中央障害9戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の豊前特別(500万下)。

経歴

デビュー前

浜田光正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

2月3日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1700m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は490kg。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったタガジョーミラーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月3日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた4戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったヤマノタイカイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月15日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウビトリアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月28日、中1週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったポットインデアンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエムジーキングをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

6月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（阪神芝2500m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた9戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

9月2日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

4歳（1991年）

4月7日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月11日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたマルサンホマレ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中1週で迎えた16戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったワンダーリゲイリアにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

6月9日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルブツサンレディをクビ差振り切って2勝目を収める

6月22日、中1週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の寒狭川特別（中京芝2500m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスズカケンホウに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月28日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月10日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下のはづき賞（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

9月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下のフクニチ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

9月21日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

10月12日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（1992年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた27戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。5着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた28戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた29戦目は、藤原哲朗騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた30戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は嘉堂信雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のプラウドモアに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月22日、中2週で迎えた31戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったリファードフォルムから5馬身差の2着となった。

4月11日、中2週で迎えた32戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は藤原哲朗騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた33戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルガイストに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月9日、中1週で迎えた34戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で古小路重男騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。