ホットシークレット（1996年生、母スダナデシコ）

ホットシークレット（1996年5月14日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハンティングホーク（当時6歳）と交配したスダナデシコが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）畠山牧場。戦績は、中央平地38戦7勝2着1回、海外1戦0勝。2000年、2002年とステイヤーズステークス(G2)を2勝した他、2001年の目黒記念(ハンデG2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、畠山牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって735万円で落札された。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

7月12日、デビュー戦は青木芳之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

8月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

11月28日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナリタクリスボーイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月27日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（1999年）

2月13日、中6週で迎えた5戦目は、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のマイネルレグナムに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月17日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のペインテドブラックを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月26日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦3勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月6日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた10戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林淳一騎手（7戦3勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2000年）

2月13日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で小林淳一騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを5馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月8日、中2週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

9月23日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のレディソーサリスに9馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

11月12日、中3週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた19戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガジョーノーブルを上がり1位の末脚で半馬身差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

12月24日、中2週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5歳（2001年）

2月11日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた22戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月22日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマックロウに3馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

6月24日、中4週で迎えた25戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

12月23日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

6歳（2002年）

1月13日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、トップコマンダーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月23日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバ芝2400m）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦3勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月18日、中7週で迎えた29戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/重）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた30戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

9月22日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月6日、中1週で迎えた32戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた33戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダイタクバートラムをハナ差振り切って同レース2勝目を挙げた。

7歳（2003年）

1月26日、中7週で迎えた34戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦3勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（中山芝3200m 外→内雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

8月24日、約6か月半の休み明けで迎えた36戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

8歳（2004年）

5月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく18着に終わった。

6月27日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた39戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。