トリッチトラッチ（2017年生、母クインポルカ）

トリッチトラッチ（2017年5月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ポルカの名曲」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時18歳）と交配したクインポルカが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は浦河日成牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額1,000万円（2.5万×400口）で一口馬主が募集された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

12月28日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したケイアイピハを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月11日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したエストロを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月4日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクィーンアドバンスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセルフィーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月21日、中7週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシングシングシングを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

10月18日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

11月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2021年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

6月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

8月22日、中7週で迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したロードエクレールを差し切れず、3馬身差の2着となった。

9月5日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

10月24日、中6週で迎えた15戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた16戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた17戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

5歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

6月4日、中6週で迎えた21戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

10月23日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの妙高特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた23戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

2022年11月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。