タニノセブンツー（1985年生、母タニノハチク）

タニノセブンツー（1985年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヴアイスリーガル（当時19歳）と交配したタニノハチクが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の阿蘇特別(900万下)。

経歴

デビュー前

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

4月3日、デビュー戦は安藤賢一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンツルカメに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月24日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタイレグルスをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

5月22日、中3週で迎えた3戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。芝レース、G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。22頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた4戦目は、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月24日、中4週で迎えた5戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の阿蘇特別（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイブキノタチバナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

8月7日、中1週で迎えた6戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（3戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上1400万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月23日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の花園ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は西浦勝一騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるエーコーシーザーに3/4馬身届かず2着となった。

12月25日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4歳（1989年）

1月13日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上1400万下の門松ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したワンダーテイオーにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月24日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

2月3日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の氷ノ山特別（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアンダーオーカンに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

3月24日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したセンリョウヤクシャを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6歳（1991年）

1月13日、約10か月の休み明けで迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（9戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた21戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月30日、中5週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加用正騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた25戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルサンホマレに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月29日、中2週で迎えた26戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（10戦2勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

7月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの小倉競馬場開設60周年記念（小倉ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた28戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（11戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた29戦目は、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は加用正騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた30戦目は、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。