サトノシュレン（2008年生、母レッドダイヤモンド）

サトノシュレン（2008年5月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋キャラクター名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時14歳）と交配したレッドダイヤモンドが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）昭和牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着3回。2015年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)に勝利した他、2014年の丹頂ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、昭和牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,480.5万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、里見治によって3,045万円で落札された。

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月23日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエリモロッソに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月6日、中1週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月14日、連闘で迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月17日、中8週で迎えた5戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

10月23日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワリューリンに6馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダコールにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

12月4日、中2週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2011ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、中6週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のイチブンに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

3月25日、中8週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、タムロスカイに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月28日、中4週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着に入った。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月2日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロジダンスに1馬身3/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

4月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシゲルササグリに1馬身半の差をつけて制した。

4月28日、中2週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を5馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず18着に終わった。

11月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端をきり、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

6歳（2014年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4月13日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

8月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、タマモベストプレイにクビ差交わされて2着となった。

11月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って17着に終わった。

7歳（2015年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4月12日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のレコンダイトをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。