ジャパンアロー（1989年生、母ダイナソレイユ）

ジャパンアロー（1989年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時6歳）と交配したダイナソレイユが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月23日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジャックローリーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1992年）

1月11日、中6週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

7月5日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京芝1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサンダンスホーラーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（1993年）

4月4日、約9か月の休養明けで迎えた5戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川合達彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月29日、中4週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったパワーシンザンにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

6月19日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた9戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の宇多野特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5歳（1994年）

6月18日、約11か月半の休養明けで迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したビッグメンデスを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

7月2日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のアタゴールに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

6歳（1995年）

4月23日、約10か月の休み明けで迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月13日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したミリオンブルボンに半馬身届かず2着に敗北した。

6月3日、中2週で迎えた14戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の三木特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

7月16日、中5週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

9月10日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月2日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、佐々木国明騎手を鞍上に迎えて、雄阿寒岳特別（帯広ダート1800m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。