イフポッシブル（2008年生、母ダンシングブルーム）

イフポッシブル（2008年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「叶うことなら」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時23歳）と交配したダンシングブルームが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方20戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は2013年の一般C1六。

経歴

デビュー前

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

2月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

5月29日、中9週で迎えた3戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太一騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く最後はソウルオブエイチと並んで5着同着となった。

11月17日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったファインパワーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエリモフロンティアに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月10日、中3週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた9戦目は、一般C2十二十三（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るユウユウアプローズを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月13日、中4週で迎えた10戦目は、荒井康之北海道へ行っても頑張れよ!記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したゲンパチロッキーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニューコネクションに6馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

5月1日、中3週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウミキララを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って4勝目をマークした。

6月18日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉村一樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したマトゥリアルカを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた15戦目は、海開き特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で杉村一樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

7月19日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた16戦目は、一般C2一二（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、一般C1六（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月29日、中2週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた18戦目は、一般C1四五（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた19戦目は、一般C1七（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジーエスマルコにクビ差届かず2着となった。

12月3日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1五六（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（5戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したサチノタカチホにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2013年）

1月8日、中2週で迎えた22戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったフェアリーズサンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、マイスターチャレンジ（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したハクユウシャンティにハナ差届かず2着となった。

2月26日、中3週で迎えた24戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジーエスマルコに1馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

4月4日、中4週で迎えた25戦目は、春興賞（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。