ウイングドウィール（2009年生、母ウイングレット）

ウイングドウィール（2009年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「翼の生えた車輪。海外で使われる紋章、母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時10歳）と交配したウイングレットが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の佐渡ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,470万円（7.35万×200口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月23日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンキューアスクに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月13日、中4週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

11月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

3歳（2012年）

2月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したヘレナモルフォを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のセコンドピアットに1馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

7月1日、中5週で迎えた9戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

4歳（2013年）

3月17日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立川特別（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の日野特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（9戦1勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月14日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（10戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（11戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（12戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

10月27日、中7週で迎えた20戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタニオブローズをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

11月17日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたウリウリ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月21日、中4週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の冬至特別（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフィロパトールを3/4馬身振り切って4勝目を奪取した。

5歳（2014年）

1月19日、中3週で迎えた23戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた24戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

3月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

5月18日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（13戦1勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（14戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた29戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファントムライトを3/4馬身振り切って制した。

9月14日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず13着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦1勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

6歳（2015年）

1月24日、中6週で迎えた33戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤工真騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

3月15日、中6週で迎えた34戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で伊藤工真騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。