インプルーヴ（2005年生、母プレジールダムール）

インプルーヴ（2005年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「向上する」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時11歳）と交配したプレジールダムールが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼斉藤牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年のブラッドストーンステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、杵臼斉藤牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、武田ステーブルによって525万円で落札された。2歳のとき、武田ステーブルから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月1日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモイライザに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2008年）

1月19日、中6週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のミッキーフォルテに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月28日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

10月19日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

11月1日、中1週で迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4歳（2009年）

1月4日、中8週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスカルミアに5馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

2月8日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のファイナルスコアーに1馬身の差をつけて制した。

4月19日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

10月3日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、伸びてきたジェイケイセラヴィ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月11日、連闘で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

11月21日、中5週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。