エーシンウェズン（2007年生、母Xtra Emblem）

エーシンウェズン（2007年4月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋恒星名」。毛色は鹿毛。種牡馬のTrippi（当時10歳）と交配したXtra Emblemが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦6勝2着7回、地方2戦1勝。2012年のカペラステークス(G3)で2着に入った他、2013年のサマーチャンピオン(ハンデJpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月27日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は518kg。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したトーセンファントムに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月28日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフォースフルバイオに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月26日、中3週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

3歳（2010年）

2月20日、中7週で迎えた4戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したツルマルジュピターを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったシゲルモトナリにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月13日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアイディンパワーを3/4馬身振り切って久々の実戦を制した。

12月12日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八女特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

4歳（2011年）

3月6日、中9週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したスプリングサンダーに半馬身届かず2着に敗北した。

3月27日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアグネスヨジゲンを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

4月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月15日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエアラフォン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

11月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったブラボースキーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月18日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2012年）

1月21日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るラガーリンリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

3月24日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエアウルフに3馬身の差をつけて5勝目を収める

4月29日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

11月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグリッターウイングに2馬身半の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

12月9日、中2週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたシルクフォーチュン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6歳（2013年）

1月27日、中6週で迎えた25戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

7月7日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のガンジスに1馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

9月12日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7歳（2014年）

2月8日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた30戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（10戦4勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。