サワノパンサー（2006年生、母サワノビンティ）

サワノパンサー（2006年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋豹」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時12歳）と交配したサワノビンティが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着8回。2013年の福島テレビオープン(オープン)で2着に入った他、2012年、2013年と米子ステークス(オープン)で2回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月8日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は540kg。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったデセールを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月9日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヤマカツゴールドに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月24日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

7月19日、中7週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモランニングにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

4歳（2010年）

5月2日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のテキーラに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を制した。

6月13日、中5週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

10月3日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルーリングムーンをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月23日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したマイネルカリバーンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月19日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

5歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエアラフォンに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

2月5日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホーカーハリケーンに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

2月27日、中2週で迎えた16戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月24日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したタマモナイスプレイにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月27日、中4週で迎えた18戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

10月29日、中8週で迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

12月18日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

3月4日、中7週で迎えた22戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6月23日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフラガラッハ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月25日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

7歳（2013年）

6月16日、約10か月の休養明けで迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンミズーリに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月21日、中4週で迎えた26戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたシルクアーネスト決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

8月25日、中4週で迎えた27戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

9月29日、中4週で迎えた28戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

12月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

8歳（2014年）

2月23日、中9週で迎えた30戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったノーブルジュエリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4月27日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

9歳（2015年）

3月29日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた33戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（4戦0勝）。17頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。