カシワズスポート（1989年生、母カシワズグレース）

カシワズスポート（1989年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時13歳）と交配したカシワズグレースが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は青森県、生産者は柏木善治。戦績は、中央平地35戦5勝2着4回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

柳田次男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

8月11日、デビュー戦は西浦勝一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は430kg。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

8月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったジュピターガールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスイートルシードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

3歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

2月16日、中5週で迎えた11戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた12戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1600m 小雨/重）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた14戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月9日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4歳（1993年）

2月13日、約8か月半の休み明けで迎えた17戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下の沖の島特別（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

3月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したアタゴプリティーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月17日、中3週で迎えた20戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のラポストに4馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

10月16日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したブランドホマレを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

11月27日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るリネンエレガンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて制した。

5歳（1994年）

1月8日、中3週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

1月30日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は的場均騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のオギボニータに4馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

2月18日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったグリークシアターに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のファインフェローに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月27日、中2週で迎えた31戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた32戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、茨木ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月3日、中6週で迎えた34戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に55kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた35戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

8月7日、連闘で迎えた36戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

8月14日、連闘で迎えた37戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。