ダンツシリウス（1995年生、母スイートニース）

ダンツシリウス（1995年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のタマモクロス（当時11歳）と交配したスイートニースが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は長田ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回。1997年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で3着に入った他、1998年のシンザン記念(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

6月7日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

8月10日、中8週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 小雨/重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端を奪い、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、マイネルシャンセに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月24日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のワンダーフルフィルに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた5戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

10月11日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、勝ったビクトリアスバイオにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月1日、中2週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（1998年）

1月18日、中6週で迎えた10戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスワールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

3月7日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロッチラヴウインクを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月12日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。