フクサンリリー（1992年生、母ヘルメスレデイ）

フクサンリリー（1992年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時12歳）と交配したヘルメスレデイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）林農場。戦績は、中央平地25戦3勝2着1回、地方13戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

6月10日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

6月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、細川英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1700m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

8月5日、中5週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキョウエイソネットを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月19日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のベルグフウジンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月9日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で細川英二騎手（3戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

9月17日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で細川英二騎手（4戦2勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したエトワールパッサーに半馬身届かず2着となった。

10月15日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で細川英二騎手（5戦2勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

12月16日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で細川英二騎手（6戦2勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

4歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、塚越一弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の若水賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

1月27日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で塚越一弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた11戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’96セレブレイションカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた13戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた14戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

8月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた16戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

9月22日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（8戦2勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

10月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（9戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた19戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月23日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田未崎騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は亀山泰延騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のジェラスガイをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

2月8日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で亀山泰延騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で亀山泰延騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月26日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、エメラルド特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったミヨノダイハードから3/4馬身差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた27戦目は、水無月特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で見沢譲治騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7月16日、中4週で迎えた28戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、マルチグレート特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた29戦目は、松井達也騎手を鞍上に迎えて、葉月特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた30戦目は、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井達也騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のオールコレクションに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

9月16日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、長月特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松井達也騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月25日、連闘で迎えた32戦目は、セプテンバー特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松井達也騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた33戦目は、神無月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松井達也騎手（4戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったミヨノダイハードから半馬身差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた34戦目は、ノベンバー特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松井達也騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた35戦目は、木村龍二騎手を鞍上に迎えて、師走特別（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6歳（1998年）

1月30日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、ハンデ戦の雪嶺特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村龍二騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。

2月9日、中0週で迎えた37戦目は、小林真治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた38戦目は、ハンデ戦のきさらぎ特別（浦和ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は木村龍二騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。