ジェラスガイ（1992年生、母セントリーラス）

ジェラスガイ（1992年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時15歳）と交配したセントリーラスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦7勝2着7回。1998年の中山記念(G2)で3着に入った他、1998年の七夕賞(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,500万円（125万×20口）で一口馬主が募集された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

6月25日、デビュー戦は沢昭典騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバネストサンキューを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（1996年）

10月20日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月3日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で矢原洋一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、逃げるドウカンキリコを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた4戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

5歳（1997年）

1月26日、中6週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は沢昭典騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したフクサンリリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月9日、中1週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたセイカマックス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月16日、連闘で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエーピーギンをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

3月23日、中4週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月20日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上500万下の清津峡特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、セザンファイターにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5月10日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサファリアーチスト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中3週で迎えた12戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、スピードスターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月21日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の恵山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョートロイメライを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

7月13日、中2週で迎えた14戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアサクサコンドルをクビ差振り切って4勝目をマークした。

8月10日、中3週で迎えた15戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

9月13日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

10月12日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のミホロイヤルに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

6歳（1998年）

1月17日、中5週で迎えた20戦目は、5歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたヒットパーク決め手に屈してアタマ差の2着となった。

2月15日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた22戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスパーキンググローに2馬身半の差をつけて6勝目をゲットした。

3月15日、中1週で迎えた23戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオフサイドトラップに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月17日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた26戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

6月21日、中1週で迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。