アサクサコンドル（1993年生、母ダブルバンドルズ）

アサクサコンドル（1993年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時7歳）と交配したダブルバンドルズが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着3回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の神奈川新聞杯(900万下)。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

8月18日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドラマチックシチーに約10馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

9月7日、中2週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、超スローペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月6日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジューンコメットに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月2日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るニッポータキオンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4歳（1997年）

5月4日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、薫風ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

6月21日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月13日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた7戦目は、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジェラスガイにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月30日、中6週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったインタームテキに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月5日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のリンガスエリートを3/4馬身振り切って4勝目をゲットした。

5歳（1998年）

3月15日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたマイネルモンスター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月25日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の欅ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月24日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた15戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた16戦目は、J.サントス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

6歳（1999年）

3月27日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた18戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のブレイブハンターに8馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月12日、中5週で迎えた19戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。12着に敗れた。