エーシンヴァーゴウ（2007年生、母カンザスガール）

エーシンヴァーゴウ（2007年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋おとめ座」。毛色は栗毛。種牡馬のファルブラヴ（当時9歳）と交配したカンザスガールが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地23戦7勝2着3回、海外1戦0勝。2011年のセントウルステークス(G2)に勝利した他、2011年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小崎憲厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月7日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月14日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペガサスヒルズをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2010年）

3月13日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスプリングサンダー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月1日、中2週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したバクシンポイントを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月13日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオクルスを強烈な末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

6月27日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阪神ドリームプレミアム（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

11月7日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったアルーリングライフにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月28日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では生得の持久力でしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のメイショウローランを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

12月19日、中2週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の中山ウインタープレミアム（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

4歳（2011年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のオラシオンステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダノンブライアンをクビ差だけ差し切って4勝目をゲットした。

5月29日、中7週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ルミエールステークス（新潟芝1000m 雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のストロングポイントに半馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

7月17日、中6週で迎えた13戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエーブダッチマンに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

8月14日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた15戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のラッキーナインをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

10月2日、中2週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5歳（2012年）

1月28日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

3月3日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3月31日、G1のアルクオーツスプリント（アラブ首長国連邦・メイダン芝1000m）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月22日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた21戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

9月9日、中2週で迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

11月24日、中7週で迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。