フブキオウ（1986年生、母セイキ）

フブキオウ（1986年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタクラマカン（当時8歳）と交配したセイキが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は千葉県、生産者は扶桑牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回。1989年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で2着に入った他、1989年の菖蒲ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

1月16日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のセントキーストンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月12日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンビーに5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月26日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したアクアビットを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

8月6日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

9月10日、中4週で馬体重を前走から26kg絞って迎えた8戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた9戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4歳（1990年）

12月22日、約14か月半の休み明けで迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

5歳（1991年）

1月19日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の総武特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウショウスペリアに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

4月27日、中5週で迎えた14戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストライカーをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。