トウショウスペリア（1987年生、母エイティトウショウ）

トウショウスペリア（1987年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時13歳）と交配したエイティトウショウが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着5回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の奥多摩ステークス。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月28日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルセイウイナーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、最後はウイナーズパレスと並んで4着同着となった。

3月18日、中3週で迎えた3戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のミモザ賞（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイタクサンビームをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

6月10日、中2週で迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたクラシックウィナー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月23日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4歳（1991年）

1月20日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた9戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月10日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の常陸特別（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の総武特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったフブキオウにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月13日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたメジロサンフラン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月12日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターラッキーを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

6月8日、中3週で迎えた15戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたクラシックブリッジ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中3週で迎えた16戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったスズポーラをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5歳（1992年）

7月11日、約12か月半の休養明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のツジノロマンに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

9月6日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（11戦3勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

10月3日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた21戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（12戦3勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた22戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（13戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハイフェザーをアタマ差振り切って雨中の大激戦を制した。

11月28日、中4週で迎えた23戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（14戦4勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた24戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6歳（1993年）

7月19日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、川崎勝良騎手を鞍上に迎えて、文月特別（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。