パワフルウッズ（2006年生、母クリスタルキャニー）

パワフルウッズ（2006年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「強力な森」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時13歳）と交配したクリスタルキャニーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は堀弘康。戦績は、中央平地3戦0勝、地方25戦10勝2着4回。2009年のサラブレッド大賞典(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月20日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

3歳（2009年）

2月4日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のベストビット特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた3戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月31日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、3歳B8（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のソルティーフウカに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳B5（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコンセプシオンに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳B2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオンリーワンスピアに4馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のペルセウス特別（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田弘治騎手（3戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のペルセウス特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田弘治騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウォリナーイモンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

8月11日、中1週で迎えた10戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月7日、中3週で迎えた11戦目は、3歳A2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦のYU競馬ツアー金沢参戦記念（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒカルサプライズに4馬身の差をつけて5勝目を収める

10月11日、中2週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞のサラブレッド大賞典（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月29日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた14戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（7戦5勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

11月22日、中2週で馬体重を前走から23kg戻して迎えた15戦目は、馬場寿百9才のお誕生日記念（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は中川雅之騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスピリットライアンに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、飯塚優桜羽1才お誕生日記念（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（8戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キクノインプレスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2010年）

1月4日、中3週で迎えた17戦目は、ミルキーホースカップ（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（9戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジャングルスマイルを捕まえ切れず、8馬身差の2着に敗北した。

4月4日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、輪島塗特別（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（10戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したマイネルシンプソンに半馬身届かず2着に敗北した。

5月16日、中5週で迎えた19戦目は、一般B2二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は中川雅之騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた20戦目は、大樋焼特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月12日、中4週で迎えた21戦目は、伝統の技能登花火特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（11戦5勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に終わった。

7月20日、連闘で迎えた22戦目は、一般B2三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（12戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマイフラッグに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月1日、中1週で迎えた23戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般B1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサンレイクエストに1馬身の差をつけて8勝目をマークした。

8月17日、中1週で迎えた24戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、黒島天領祭特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキラキラジェリーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

8月29日、中1週で迎えた25戦目は、富来八朔祭り特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（13戦6勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクリスビートに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月12日、中1週で迎えた26戦目は、七尾市お熊甲祭り特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（14戦7勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクニノユメオーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた27戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、能登野菜育成七尾鹿島特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた28戦目は、白山白峰温泉まつり特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（15戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。