スピナッチ（2011年生、母オリジナルスピン）

スピナッチ（2011年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ほうれん草」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したオリジナルスピンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の加古川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

9歳のとき、谷川牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、社台ファームによって1,925万円で落札された。

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

6月30日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9月7日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたワンアンドオンリー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月27日、中3週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3歳（2014年）

1月26日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーセンクラウドに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンキンドルに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月6日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月8日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のタガノプリンスに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

8月10日、中8週で迎えた10戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（5戦3勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

11月23日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

4歳（2015年）

3月1日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

3月21日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

5歳（2016年）

11月20日、約20か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた15戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、最後はノーブルサンズと並んで4着同着となった。

6歳（2017年）

1月29日、中7週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

5月6日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。