プリミエール（1987年生、母キチノメイジ）

プリミエール（1987年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時12歳）と交配したキチノメイジが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は蠣崎牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回。1989年のホープフルステークス(オープン)に勝利した他、1990年のジュニアカップ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

11月5日、デビュー戦は杉浦宏昭騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマツラッキーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハシノケンシロウに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハシノケンシロウを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

3歳（1990年）

1月20日、中3週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたメジロライアン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は杉浦宏昭騎手（4戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦3勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

10月20日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（6戦3勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたスズオーエンス決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月18日、中3週で迎えた9戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（1991年）

3月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

6月2日、中8週で迎えた11戦目は、麦秋ステークス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月26日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（10戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（11戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5歳（1992年）

3月14日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’92グローバルカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（12戦3勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の安房特別（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（13戦3勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（14戦3勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（15戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（16戦3勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（17戦3勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

6歳（1993年）

3月21日、約8か月半の休み明けで迎えた22戦目は、5歳以上900万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（18戦3勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

3月28日、連闘で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦宏昭騎手（19戦3勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず13着に終わった。