セントラルコースト（2005年生、母Taine）

セントラルコースト（2005年2月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「アメリカ・カナダ西海岸の地域名」。毛色は鹿毛。種牡馬のWar Chant（当時8歳）と交配したTaineが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦5勝2着3回、地方8戦0勝2着2回。2009年の根岸ステークス(G3)で3着に入った他、2009年のコーラルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月3日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 小雨/重）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネシュウソウに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月17日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮し、4着に入った。

6月7日、中2週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月29日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のリバーアゲインに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

11月15日、連闘で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアンダーカウンターにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月20日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のハイエモーションをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

12月27日、連闘で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神でしぶとく粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のアンダーカウンターに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

4歳（2009年）

2月1日、中4週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

4月4日、中8週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオリジナルフェイトを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

5月10日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5歳（2010年）

2月6日、約9か月の休養明けで迎えた12戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケイアイガーベラに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月29日、中5週で迎えた15戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月28日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、エノクに交わされて2馬身差の2着となった。

6歳（2011年）

1月9日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

3月21日、中9週で迎えた18戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

11月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた20戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

12月1日、中3週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの’11ロイヤルカップ（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマニエリスム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7歳（2012年）

1月11日、中5週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた23戦目は、’12ウインタースプリント（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月7日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

7月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

8月29日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したジーエスライカーに3/4馬身届かず2着となった。

10月3日、中4週で迎えた27戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。