コスモハイスペック（2006年生、母ブンブクメロディ）

コスモハイスペック（2006年5月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋高性能、高仕様」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時9歳）と交配したブンブクメロディが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地14戦0勝、地方19戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の東日本大震災復興支援(一般C4六)。

経歴

デビュー前

嶋田潤厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

8月31日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

3歳（2009年）

2月4日、中7週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のベストビット特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のフォーチュネイトパンジー特別（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

5月10日、中8週で迎えた8戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

6月7日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

7月12日、中4週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

9月22日、中4週で迎えた12戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（盛岡ダート1400m 小雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョリーズヒーローを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月4日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネエアリーに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月24日、中2週で迎えた14戦目は、めがね橋レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた15戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトーセンスプライトを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた16戦目は、気仙スギレース（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ケイビイラッキーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月5日、中1週で迎えた17戦目は、槻の木光のファンタジーレース（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサチノマオを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

5歳（2011年）

7月24日、約20か月の休み明けで馬体重を前走から48kg増やして迎えた18戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月24日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

10月30日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた21戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月12日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

12月18日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、一般C4二（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ウェディングドレスに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6歳（2012年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、東日本大震災復興支援（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のオーミハピネスに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月25日、中1週で迎えた25戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、飲酒運転撲滅協賛曲代行編杯（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4月3日、連闘で迎えた26戦目は、一般C4三（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は畑中信司騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アパレシーダに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月15日、中1週で迎えた27戦目は、宝達山開山祭特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月22日、連闘で迎えた28戦目は、一般C4六（金沢ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルキーズに8馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月1日、連闘で迎えた29戦目は、東日本大震災復興支援（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で畑中信司騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月8日、連闘で迎えた30戦目は、東日本大震災復興支援（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は葛山晃平騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリコーボヤッキーに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月20日、中1週で迎えた31戦目は、一般C2三（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で葛山晃平騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた32戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、AUさんありがとう杯（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた33戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。