トーセンスプライト（2005年生、母ドリームライフ）

トーセンスプライト（2005年3月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋妖精」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時6歳）と交配したドリームライフが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方18戦10勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の雲取山特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、谷川牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、島川隆哉によって1,155万円で落札された。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月29日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた2戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

3歳（2008年）

7月20日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2009年）

10月25日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた7戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、滝沢村特産岩魚振興会杯（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネエアリーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月7日、中1週で迎えた8戦目は、一般C1六（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモハイスペックに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月7日、中3週で迎えた9戦目は、錦秋湖賞（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったデルマジュピターにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、はまゆり賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したポイントプリムを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月30日、中0週で迎えた11戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、かまくら賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のツキミデイッパイに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5歳（2010年）

1月10日、中1週で迎えた12戦目は、アテルイ賞（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のポイントプリムをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

2月12日、中4週で迎えた13戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般B10 C3（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のメイデンミヤビを半馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

2月22日、中0週で迎えた14戦目は、こぶし特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた15戦目は、一般B9（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスペシャルジョイに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月2日、中2週で迎えた16戦目は、春風特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたチョコフィオーレ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月27日、中3週で迎えた17戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で東川公則騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のサンエムディバースに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

5月12日、中1週で迎えた18戦目は、初夏特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で東川公則騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のオグリノーザンを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

6月22日、中5週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、鴻巣こうのとり伝説賞（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた20戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、雲取山特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のリュウセイオーに2馬身半の差をつけて9勝目を手中に収めた。

8月5日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のロケットマティを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

8月18日、中1週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、くろうま賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた23戦目は、舞岡特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

10月11日、中3週で迎えた24戦目は、メープル特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。