ブラックアーメット（2018年生、母カチューシャ）

ブラックアーメット（2018年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒色の兜。父名、母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時17歳）と交配したカチューシャが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。2024年の吾妻小富士ステークス(オープンハンデ)を連覇した他、2023年の福島民友カップ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月13日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

9月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のメディーヴァルに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月25日、中4週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのなでしこ賞（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月20日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、4着に入った。

3歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のレディステディゴーに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

3月13日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月16日、中8週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月20日、中4週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

8月15日、中7週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八女特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキョウワウォールを半馬身振り切って制した。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの西脇ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のミステリオーソに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月28日、中5週で迎えた13戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2022年）

2月2日、中4週で迎えた14戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた15戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた16戦目は、吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

6月26日、中7週で迎えた17戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

8月7日、中3週で迎えた19戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5歳（2023年）

4月8日、約8か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は泉谷楓真騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るベストリーガードを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って休養明けの一戦を物にした。

5月6日、中3週で迎えた21戦目は、平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月12日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で泉谷楓真騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

10月9日、中7週で迎えた23戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で泉谷楓真騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた24戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で泉谷楓真騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したワールドタキオンにハナ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2024年）

1月7日、中6週で迎えた25戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で泉谷楓真騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた26戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で泉谷楓真騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で泉谷楓真騎手（9戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のライラボンドに1馬身3/4の差をつけて優勝