ワールドタキオン（2018年生、母アナコンダ）

ワールドタキオン（2018年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界+タキオン。アジアから世界へ光速をも超えるように。父名より」。毛色は栗毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時7歳）と交配したアナコンダが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は川向高橋育成牧場。2023年のエルムステークス(G3)で2着に入った他、2023年の福島民友カップ(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、川向高橋育成牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、MOJAによって561.6万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

4月3日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に敗れた。

4歳（2022年）

3月29日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた2戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月19日、中2週で迎えた3戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコンフィアンスに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月12日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったストーミーストームを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月2日、中2週で迎えた5戦目は、サルビア賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦健太騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフクノルッカを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月8日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦健太騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦健太騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒノデテイオーを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた8戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、トータリゼータ杯（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2023年）

1月11日、中2週で迎えた9戦目は、猪名川町いなぼう特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベラジオボッキーニに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメジャークオリティに4馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

4月30日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの五泉特別（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタケルジャックに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月25日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲州街道ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のフルヴォートに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月6日、中5週で迎えた13戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（3戦3勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、セキフウに半馬身交わされて2着となった。

11月5日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤新騎手（4戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた15戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のブラックアーメットをハナ差振り切って制した。

2021年5月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。