セキフウ（2019年生、母シヤボナ）

セキフウ（2019年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「戚風(中国語でシフォンケーキ)の日本語読み」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時16歳）と交配したシヤボナが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はバンブー牧場。2024年のフェブラリーステークス(G1)で3着に入った他、2021年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月11日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカフジテトラゴンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのなでしこ賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレイワホマレをアタマ差振り切って2勝目を手にした。

11月25日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコンバスチョンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2022年）

2月26日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったPinehurstから半馬身差の2着に敗北した。

3月26日、3歳G2のUAEダービー（アラブ首長国連邦・メイダンダート1900m）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したペイシャエスにクビ差届かず2着となった。

7月13日、中2週で迎えた10戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

3着に終わった。

11月12日、中9週で迎えた12戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

4歳（2023年）

1月7日、中7週で迎えた13戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

1月29日、中2週で迎えた14戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

5月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したペプチドナイルを差し切れず、3馬身差の2着となった。

7月8日、中1週で迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るワールドタキオンを凄まじい末脚で半馬身差し切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月27日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月11日、中5週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた21戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月20日、中5週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた22戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

2021年12月22日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

5歳（2024年）

2月18日、中8週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2024年2月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。