メジロマスキット（1985年生、母メジロアマクサ）

メジロマスキット（1985年5月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1989年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は青毛。種牡馬のモガミ（当時9歳）と交配したメジロアマクサが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地8戦1勝、中央障害16戦6勝2着3回。1989年の中山大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1989年の東京障害特別（秋）(ハンデ重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

11月8日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のドルチェビータに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひいらぎ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

3歳（1988年）

1月9日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

2月6日、中3週で迎えた5戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は的場均騎手（4戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた7戦目は、4歳400万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

11月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、臼井武騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた10戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で臼井武騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた11戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で臼井武騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のダブルホットに7馬身の差をつけて優勝

4歳（1989年）

1月22日、中4週で迎えた12戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で臼井武騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。3着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた13戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で臼井武騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のサクラストライカーに6馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

3月12日、中2週で迎えた14戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で臼井武騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンフェアリーから2馬身半差の2着となった。

4月9日、中3週で迎えた15戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で臼井武騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキョウエイウオリアから2馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中7週で迎えた16戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウショウイージーから3馬身差の2着に敗北した。

10月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は臼井武騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のライダーズハイに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

12月2日、中6週で迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で臼井武騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた19戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で臼井武騎手（9戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のパンフレットに6馬身の差をつけて重賞2勝目をマークした。

5歳（1990年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で臼井武騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた21戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で臼井武騎手（11戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月6日、中3週で迎えた22戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のワカタイショウをアタマ差制して1着ゴールを果たした。

6月3日、中3週で迎えた23戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に牝馬ながら60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のオキノトモヅナに4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6歳（1991年）

1月15日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に牝馬ながら60kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に敗れた。