レガシーフィールド（1988年生、母ハマノサイクロン）

レガシーフィールド（1988年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時8歳）と交配したハマノサイクロンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）へいはた牧場。戦績は、中央平地30戦6勝2着3回。1993年の阪急杯(ハンデG3)に勝利した他、1993年の北九州記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉岡八郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月2日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったローヤルオリオンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

7月27日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1000m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサチノステップをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月7日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の小牧特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

9月21日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の馬籠特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンエイシルバーをクビ差振り切って制した。

11月16日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

4歳（1992年）

6月27日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

7月11日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のプログレッサーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月1日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた15戦目は、岩戸孝樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた16戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたビクトリーホーラー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月11日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウレグナムを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

11月7日、中3週で迎えた19戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5歳（1993年）

4月25日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦2勝）。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロンサムボーイに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦を物にした。

5月9日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のナリタフジヒメを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

6月27日、中2週で迎えた23戦目は、G2のCBC賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

7月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（10戦3勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた25戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したシルクムーンライトを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

8月29日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた27戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（13戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月17日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた29戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（14戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた30戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（15戦3勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。