キクノアキレス（2006年生、母シスターセレナード）

キクノアキレス（2006年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の英雄名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のチーフベアハート（当時13歳）と交配したシスターセレナードが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金石牧場。戦績は、中央平地14戦0勝、地方6戦5勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

羽月友彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月16日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

3歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

4月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

7月11日、中5週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

8月15日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

10月14日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウストに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月26日、中1週で迎えた13戦目は、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイッチョウイッタンに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

11月5日、中0週で迎えた14戦目は、一般C12（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月13日、連闘で迎えた15戦目は、一般C11（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルターズクリスに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月27日、中1週で迎えた16戦目は、一般C7（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のココロノマドに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月10日、中1週で迎えた17戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレッドソルジャーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

4歳（2010年）

4月24日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

6月13日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。