トシキャンディ（2006年生、母コルチカ）

トシキャンディ（2006年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋キャンディ」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時13歳）と交配したコルチカが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河小林牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回、地方11戦7勝2着1回。2012年のプロキオンステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、浦河小林牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、浦河小林牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

天間昭一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

1月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

5月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出し、4着に入った。

6月6日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月11日、連闘で迎えた6戦目は、3歳以上C2 24（佐賀ダート1300m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のデュナメスに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で新原健伸騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したクライマーズハイを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた8戦目は、シャングリラカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で新原健伸騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のリバーポンキーに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月6日、中3週で迎えた9戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキングパンチに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月13日、連闘で迎えた10戦目は、イルミネーションカップ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は新原健伸騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のユメノタビビトに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2010年）

1月2日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上C1-7（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のインテネブリスに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

1月30日、中3週で迎えた12戦目は、長崎街道北方宿賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で新原健伸騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミルキークォーツに7馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

2月13日、中1週で迎えた13戦目は、長崎街道嬉野宿賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で新原健伸騎手（7戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のプリティファイナルに2馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月21日、中4週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のルナロッソに3馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

7月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた15戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた17戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、キョウワマグナムにクビ差交わされて2着となった。

9月4日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のアルーリングムーンを半馬身振り切って9勝目を奪取した。

11月6日、中8週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

12月26日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

7月23日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

8月21日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったヤマノサファイアにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

9月10日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のワンモアジョーに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

12月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ゼンノベラーノにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6歳（2012年）

1月15日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシセイオウジに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月15日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

7月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能でバテずに粘り続けて、最後は2着のアドマイヤロイヤルを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

8月15日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた32戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7歳（2013年）

1月27日、中6週で迎えた33戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7月7日、約5か月半の休養明けで迎えた34戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に終わった。

8月18日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月6日、中6週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（10戦2勝）。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

11月4日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた37戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた38戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。