トノパー（2020年生、母セシャルマン）

トノパー（2020年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「隠されたバネ(米国先住民ショショーン語)。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時7歳）と交配したセシャルマンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。2023年の京浜盃(S2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

四位洋文厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月6日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着を確保した。

3歳（2023年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3月23日、中5週で迎えた4戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインサドル特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハットグットゲットに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月29日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたサベージ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中5週で迎えた6戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦のポピー特別（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラピスアダマンスに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

12月25日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、クリスマス賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したアウストロを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

1月9日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の初見月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケンキートスに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月23日、中1週で迎えた10戦目は、睦月賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

3月26日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の弥生特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、プレストカイザーに半馬身交わされて2着となった。

4月2日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、桜吹雪特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のリーチアディールに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

5月9日、中4週で迎えた13戦目は、青葉空特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月19日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の祝月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた15戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。